自家製・手作り・保存食

干し柿(吊るし柿)の作り方 中はトロっと☆自家製手作りレシピ 【失敗せずにカビを防ぐためのポイント・コツ】

調理時間: 20分以下

動画でこのレシピを作る

今回は干し柿(吊るし柿)の作り方・レシピをご紹介します。カビを防ぐコツや簡単剥き方のポイント・表面は程よく乾燥して中はトロっと仕上げるポイントなど。柿の濃厚な味わいと、まるで上品なあんこやようかんのような品の良い甘みです。おうちでは最低気温が10℃を下回る頃に毎年作ってます。

レシピをYouTubeの動画こりすクッキングチャンネルにアップしています。ぜひ動画も参考にして下さい。

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紹介動画

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投稿名の材料

干し柿(吊るし柿)の材料

渋柿(軸付きのもの)
※農産物直売所などに干し柿用として軸付きの柿が良く売られています。

今回は8個(お好み量)

ひも(今回はビニールひもを使用)
※外で風や日光に当たるのでなるべく切れにくいひもがお勧めです。

適量

※柿は甘柿と渋柿がありますが、吊るし柿には必ず渋柿を選ぶようにしてください(干すことで渋が抜けて甘みにかわっていきます)

投稿名の作り方

  • 干し柿(吊るし柿)に使う道具

    干し柿(吊るし柿)に使う道具は包丁又はピーラー、まな板、手鍋、ビニール紐(100均で購入)

  • 渋柿の選び方

    ◎渋柿の選び方のポイント
    ・農産物直売で教えた頂いたのですが、渋柿はオレンジ色の鮮やかなものよりもやや黄緑がかったくらいの若い渋柿を選ぶのが良いです。その方が渋が多く残っていて、吊るす時にしっかり甘みにかわっていきます

    オレンジ色の鮮やかな渋柿はそのまま置いて追熟させてから食べるがおすすめです☆

    ※柿は甘柿と渋柿がありますが、吊るし柿には必ず渋柿を選ぶようにしてください(干すことで渋が抜けて甘みにかわっていきます)。そして吊るすためにヘタに軸(枝部分)が残してあるものを購入してください(枝が取れていたり無い場合も吊るす方法はあります)

    形に関しては丸い渋柿や筆の先のような形の渋柿がありますが、お好みで選んでください。おうちではここ数年は筆の先のような形の渋柿(やや大きめのもの)を購入するようにしています(剥きやすさや、干した後に形や大きさがある程度しっかり残るため)

  • 干し柿(吊るし柿)の作り方

    柿は軸と軸の周辺の皮を少し残して皮を剥きます。
    ※軸が取れてしまわないように注意して下さい。

    柿の皮を剥く
    皮を剥いた柿

    簡単に皮を剥くポイント
    ・吊るし柿作りは1度にある程度まとまった数の柿を剥くことが多いので時間がかかることがあります。

    おうちでは筆の先のような形の渋柿を購入し、まず渋柿の側面をピーラーを使ってササっと剥きます。そして下部もピーラーでササっと剥き、ヘタの近辺だけは最後にペティナイフで慎重に剥きます。個人的にはこの方法だとかなり皮を早く剥くことができるので毎年おこなっています。良かったら試してみてくださいね☆(ただし小ぶりの丸い渋柿などではピーラーで剥きにくいかもしれません)

    ビニールひもを適当な長さに切って(30~50㎝程度)柿の軸に丸結びします。1度丸結びしたらもう一度丸結びして2重にしておくとゆるみにくくなります。1つが結べたら紐の反対側でもう一つの渋柿も結びます。両方結べたらOKです。これを柿の個数分行っていきます(1本のひもで2個の柿がセットになるように)

    ビニールひもをカットする
    柿の軸にひもを結ぶ

    ◎もし枝が取れてしまっていたり無い場合に結ぶ方法
    ・渋柿を購入して枝が取れてしまっている場合、私の場合は竹串を1/2~2/3程度にカットして、
    柿のヘタ下部の中心を少しずらした位置に横にさします。竹串が柿の果肉の両サイドから1~2㎝ほど出た状態にして、その両端をビニール紐でクルクルっと縛って固定します

    全ての渋柿が結べたら、渋柿の表面を熱湯で殺菌します。この作業を行うことで吊るした時に剥いた渋柿の表面のカビを防ぐことができます。

    2個1で結んだ渋柿のビニール紐をもって、沸騰した熱湯に8~15秒程度浸け表面を殺菌します。(2つずつお湯に浸けるなら8秒程度、15個などまとまった数をいっきに熱湯に浸ける場合は15秒ほど浸けてください)

    柿を熱湯殺菌する
    熱湯殺菌した柿

    ※この熱湯殺菌の工程はとても重要になります。おうちでも吊るし柿を初めて最初の数年はこの工程を行って無く、何度も何度も柿の表面にカビをはやしてしまいました。もちろん他にも吊るす場所なども重要になるのですが、この工程もとっても重要なポイントになります

    柿を雨の当たらない日当たりがよく、風通しの良い軒下のベランダに物干し竿や洗濯物干しなどにかけてまず1週間程度干します。

    柿を干す
    柿を干す

    ※おうちでは朝日~夕日まである程度あたる南側の軒下の物干し竿で干すようにしています。

    干す時期について
    ・干す時期については個人的には最低気温が10℃くらいになる10月の中旬以降から後半にかけて干し始めるようにしています。(地域によって温度は前後するので注意してください)
    おうちでは10月の初めごろにまだ最低気温が温度の高い時に干しはじめて何回かカビさせてしまったことがありました。温度(特に最低気温)なども一つ参考にしてみてください

    美味しく作るためには寒さがとっても重要
    ・吊るし柿を甘く柔らかく美味しく作るためには寒さがとっても重要になります。地域によって温度差がありますが、個人的な体感としては秋の終わり~冬手前くらいのヒヤっとした寒さ(最低気温5~7℃で最高気温が15~18℃くらい)を狙って作ると安定した吊るし柿が作りやすいです。まだ最高気温が25℃になる時期などですと吊るし柿は作れますが、表面が乾燥して硬い吊るし柿になってしまうことが多いです(それはそれで美味しいですが☆)

    ただし気候や気温を狙いすぎると肝心の渋柿が出回る時期が終わってしまったりするので、渋柿が沢山出回る時期に気温などを見ながら作ってみてくださいね☆

    4日~1週間程度干したら柿を全体的揉んで中をほぐします。ほぐすことで均一にトロっと仕上がります。

    ※美味しくトロっとした干し柿を作る一番のポイントがこの揉む工程になります。揉むことで中がほぐれてトロっとした状態になります。そのまま干しているだけだと表面がどんどん乾燥して硬い仕上がりになってしまいますが、この揉む工程を加えるとトロっと羊羹のようにあまく柔らかい仕上がりになります

    さらに1週間~2週間程度干して表面が程よく乾燥し、中がトロっとして品の良い甘みになれば完成です。渋柿の場合は渋みが抜けて甘くなるのも一つの仕上がりの目安です。

    干し柿を割る
    干し柿がトロっとした状態

    ※この1~2週間干す工程の中でもたまに柿を揉んであげると柔らかく口当たりの良い干し柿に仕上がります。
    ※今回は中サイズ程度の丸型の柿を使用して、およそ2週間~3週間程度で仕上がりました。大きな柿を使う場合は干す期間など多少前後します。

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