バターを常温で戻して適度な柔らかさに・バターを扱いやすく方法・コツ
今回はバターを常温で戻して適度な柔らかさに・バターを扱いやすく方法についてご紹介します。バターを適度な柔らかさにすることでタルト生地やクッキー生地、アーモンドクリームやバタークリームなどバターを使った様々なお菓子作りが快適に行えます。そしてダマのない良い生地作りや空気のたっぷり含んだふんわりのバタークリーム作りをするためにも、バターを良い状態(扱いやすい状態)にすることが大事なポイントになります。
レシピをYouTubeの動画こりすクッキングチャンネルにアップしています。バターの戻し方について、ぜひ動画も参考にして下さい。
目次
紹介動画
投稿名の材料
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バター
- お好み量
投稿名の作り方
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バターを常温に戻す前の大事なポイント
バターは常温に戻してから冷蔵して、また常温に戻して…と繰り返すとバターに冷蔵庫の匂いがついたり風味が落ちてしまう原因になります。バターの風味を良い状態に保つためにも使う分だけをカットして常温に戻して、使わないバターはすぐに冷蔵又は冷凍で保存するようにします。
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バターを常温に戻す方法
バターを常温に戻す方法は季節や室温、すぐに適度な柔らかさにしたいか、時間をかけて柔らかくしたいかなどで様々な方法やポイントがあります。
基本の方法 … バターを5㎜程度にカットして重ならないように置き、常温に10分~30分程度置いて指で押せるくらいの柔らかさにします。カットすることでバターの中心まで適度な時間で柔らかくすることが出来ます。
※季節や室温によって常温に戻る時間は大きく変わります。夏場ですととても早く常温に戻りますし、冬場ですと室温が低い場合はいくら常温に置いても柔らかくなりません。エアコンをつけて室温を20℃程度に保つのも良いです。
カットせずに常温に戻す方法 … 使う分のバターを計量してそのままラップに包んだり器に入れて、時間をかけて常温に戻します。前日に計量しておく時におすすめの方法です。
※この方法も夏場の熱い時期ですと長い時間常温に置きすぎて溶けてしまっていたり、冬場の寒い時期ですと柔らかくなっていないことがあるので多少調整は必要です。
電子レンジでバターを適度な柔らかさにする方法 … 5㎜程度にカットしたバターを500Wの電子レンジに5~10秒と短い時間加熱し、バターを指で押せる柔らかさまでもっていきます。
※加熱しすぎるとバターが溶けてしまうので注意して下さい。
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夏場や冬場での温度の違いによるポイント
夏場 … 室温が30℃近くなっていることもあり、常温に出しておくと、気づいたら溶けていた…ということがあります。夏場は室温をクーラーで調整するか、クーラーが無い場合はバターが溶けてしまわないように注意しましょう。
冬場 … 室温が冷えている場合、いくら常温に置いてもあまりやわらかくなりません。その場合はエアコンなどで室温を上げるか、スライスしたバターを500Wの電子レンジに5~10秒と短い時間加熱し、バターの固さを調整します。
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バターの固さのポイント
バターの固さを適度な固さにすることでバタークリームやパウンドケーキなどの仕上がりが大きく変わります。適度な固さにすることでバターにしっかりと空気を含むことが出来てボリュームのあるバターケーキやふんわりなめらかなバタークリームに仕上がります。
バターが柔らかすぎたり溶けてしまっている場合 … やわらかすぎるとバターに空気を含ませようとしても生地がダレてしまいうまく空気が含まなかったり、仕上がりがやわらかすぎる生地になってしまい扱いにくくなります。特に夏場に注意が必要です。
バターが固すぎる場合 … 固すぎるとうまく混ぜたり泡立てることが出来ません。空気を含ませることもとても難しくなります。そしてあまり固すぎると卵などの他の材料を混ぜ合わせた時にバターが他の材料になじまずダマになってしまう可能性が高くなります。特に冬場に注意が必要です。
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季節によって常温の戻し方を少し調整する
この方法はバターの扱いに慣れてこないと難しいかも知れませんが、季節や室温によってバターの状態をやや調整します。
夏場(室温が熱い場合) … やや冷えて固めのバターを使う。泡立てたり混ぜている間にバターの温度が上がってくるため、最初はやや冷たいものを使うことで丁度良い状態になります。
冬場(室温が寒い場合) … 電子レンジなどで調整した指で押した時にスッと押せるくらいのやや柔らかめのバターを使う。室温との差で丁度良い状態になります。そして寒い時に固いバターを泡立てようと思うととても困難で、パウンドケーキなどを作る時も空気を含み切っていないものに仕上がる恐れがあります。